福島県喜多方市にある大森家の蔵

福島県喜多方市にある大森家の蔵は、乾物商・山林地主として知られた村松屋の旧店蔵で、小田付蔵通りの中心的な街並みを構成する3つの観音開きの窓を備えたとても趣きのある店蔵です。 江戸時代末期の築といわれていて、店内の仕様、上り框(かまち)、蔀戸(そとみど)のあとや、たたき土間など当時の遺構が保存され当時の店の形態も良く残されています。 

当初は店蔵として、その後は質屋、そして空き蔵となってからは一階は高齢者生産活動センターによる民芸販売、二階は町衆会の会合や地域のワークショップ会場等の場としても使用されましたが、現在は再び空き蔵の状態となっており、大森家ではこの蔵の魅力を存分に発揮できるようなご利用者様を募集しています。 ご興味がありましたら、下記のお問合せボタンよりご連絡ください。

喜多方市小田付について

喜多方市小田付は、天正年間の町割に始まり、定期市により会津北方の交易の中心として近世に発展を遂げた在郷町です。 お酒や味噌・醤油の醸造業も盛んになり、近代以降も会津地方の要地としての地位を保ってきています。 近代末期までに発展した地割がよく残り、その上に多様な土蔵が並ぶ特徴的な街並みを形成しています。

この伝統的な町並みを大切に保存、再活用しながら小田付の町を活性化させようと小田付地区住民が中心となり「会津北方小田付郷町衆会」を平成15年に結成。 それから15年の年月を経て、平成30年3月に本市の伝統的建築物群保存地区に決定され、8月には国から重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。 詳細はこちらの「文化庁HP」で確認できます。 また、こちらから「喜多方市小田付の、保存・活用の取組み」も確認できます。

ギャラリー

主屋の様子